不動産売却の詐欺対策は?手口や相談先についても解説

不動産売却の詐欺対策は?手口や相談先についても解説

大切な不動産の売却を検討するなかで、「自分も悪質な詐欺に巻き込まれてしまうのではないか」と不安を感じていませんか。
専門知識を持たない売主を狙って相場より不自然に高い査定額を提示したり、不当な名目で手数料を請求したりする手口は巧妙化しており、事前の知識を持たずに取引を進めるのは大きなリスクを伴います。
本記事では、不動産売却における典型的な詐欺の手口をはじめ、被害を未然に防ぐための具体的な対策や、万が一トラブルに巻き込まれた際の頼れる相談先について解説します。
大切な資産を守り、安全かつ納得のいく不動産売却を成功させたいとお考えの方は、ぜひご参考になさってくださいね。

この記事の要点
Q:不動産売却で詐欺か判断できない段階でも、相談できますか?
A:詐欺か確信がなくても、査定額や請求内容に不安があれば契約前に相談できます。早めに相談すれば、提示された価格の根拠や費用の妥当性を確認し、被害の予防につなげられるでしょう。契約の取り消しなどは法律の専門家へ相談し、売却条件の確認については弊社にご相談ください。

不動産売却詐欺の主な手口を3つの視点で解説

不動産売却詐欺の主な手口を3つの視点で解説

不動産売却の詐欺手口には主に、相場操作や不当な手数料請求などがあります。
まずは、不動産売却詐欺の典型的な手口について解説していきます。

価格操作型詐欺の手口

一部の業者が相場とかけ離れた高額査定を示し、媒介契約へ誘導するケースがあります。
しかし、「高値で買う顧客がいる」と説明し、手付金や預り金名目で売主に先払いを求める流れは一般的ではありません。
また、調査や測量が必要だと不安をあおり、実態の乏しい費用を提携先へ支払わせる手口にも注意が必要です。
さらに、販売活動を抑え、売れにくい状況をつくってから低い価格で買取を提案する例もあります。
そのため、高額査定だけで判断せず、成約事例や査定根拠、想定販売期間を具体的に確認しましょう。
即日の送金を求められても慌てず、契約内容と支払いの必要性を見直すようにすると安心です。

不当な費用請求の仕組み

仲介手数料は売買成立後に支払う成功報酬で、販売活動や契約書の作成も業務に含まれます。
原則として、売買価格が400万円を超える場合、上限は「売買価格の3%+6万円+消費税」ですが、800万円以下の宅地建物では、特例により仲介手数料の上限が33万円(税込)となる場合があります。
また、特別広告費や市場調査費などの名目で、依頼していない費用を請求されるケースもあるのです。
そのため、前払いを求められたときは、費用の目的と契約上の根拠を書面で確かめることが大切です。
また、契約解除時に根拠の乏しい違約金や実費を請求される場合もあるため、内訳まで確認しましょう。
媒介契約書と請求書を照らし合わせ、通常業務の二重請求がないか確認しましょう。

登記を悪用した詐欺手口

所有権移転登記は、残代金を受け取る手続きと同時に進めるのが安全上の基本です。
通常は司法書士が決済に立ち会い、本人の意思や必要書類を確認し、その日のうちに登記申請へ進みます。
しかし、「振込は翌日」と説明し、登記識別情報や印鑑登録証明書を先に預かろうとする手口には注意しましょう。
重要書類を先に渡すと、入金前に所有権を移されたり、転売や担保設定に悪用されたりするおそれがあります。
したがって、金融機関の都合で順序変更を求められても、入金確認前に実印や権利証を預けないことが重要です。
司法書士の資格や所属も確認し、必要書類は決済と同時に引き渡しましょう。

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不動産売却詐欺を未然に防ぐ対策と安全な流れ

不動産売却詐欺を未然に防ぐ対策と安全な流れ

前章では詐欺の典型的な手口について述べましたが、被害を防ぐには具体的な対策を知る必要がありますよね。
ここでは、不動産売却詐欺を防ぐ対策と安全な手続きの流れについて解説します。

自分でできる相場の把握

相場を把握する第一歩は、公的な取引データを使い、物件と条件が近い成約事例を探すことです。
不動産取引価格情報では、実際の売買価格や面積、駅からの距離などを確認でき、相場を考える材料になります。
また、地価公示や基準地価を見れば、地域のおおよその価格水準をつかみやすいでしょう。
さらに、路線価は相続税評価の基準ですが、公示地価の約80%が目安とされ、参考情報として活用できます。
一括査定では3社から5社ほどを比較し、平均値や中央値から大きく外れる査定額がないか確認することが大切です。
極端に高い査定には成約事例や算定方法を尋ね、説明に納得できるか見極めてください。

適切な手続きの流れを知る

不動産売却は、査定依頼、媒介契約、販売活動、売買契約、決済の順で進むのが一般的です。
媒介契約には3種類ありますが、この段階で仲介手数料や調査費を前払いする流れは一般的ではありません。
また、指定流通機構への登録や一般的な広告活動は、通常の仲介業務に含まれます。
売買契約時には手付金を受け取り、決済日には残代金の入金確認と同時に登記書類や鍵を渡すのが基本でしょう。
そのため、予定外の前払いを求められたら、その場で応じず、標準的な手続きと異なる理由を確認することが大切です。
特別な広告を依頼するときも、内容や費用、支払時期を書面で明確にしておくと安心です。

実践的なリスク管理対策

代金を小切手で受け取る場合、小切手には不渡りのリスクがあるため、銀行の預金小切手を指定すると安心です。
また、契約前には複数社を比較し、宅建業の免許番号や営業歴、行政処分の有無を確認しておきましょう。
さらに、契約書に高額な違約金や説明のない費用がないか、細部まで目を通すことが重要です。
契約不適合責任についても、売主が負う責任の範囲や期間を確認しておく必要があるでしょう。
そして、内容が難しいと感じたときは、その場で押印せず、公的窓口や法律の専門家へ相談しましょう。
査定額だけでなく、説明や書面の整合性まで確かめる姿勢が、リスク軽減につながります。

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万が一詐欺に遭った際の頼れる相談先と活用法

万が一詐欺に遭った際の頼れる相談先と活用法

ここまで詐欺の手口や対策を解説しましたが、万が一被害に遭った場合の相談先についてもおさえておきましょう。
最後に、不動産売却詐欺に遭ったとき頼れる相談先と、活用のポイントについて解説していきます。

公的機関への無料相談

不審な請求や説明に気づいたら、国民生活センターや消費生活センターへ早めに相談することが大切です。
消費者ホットラインの局番なし188へ電話すれば、最寄りの相談窓口につながり、状況に応じた案内を受けられます。
また、相談員は事実関係を整理し、業者との交渉方法を助言するほか、必要に応じて話し合いを支援します。
相談時は、媒介契約書や売買契約書、重要事項説明書、査定書などをそろえるとスムーズでしょう。
さらに、メールや通話記録、説明の日時や内容を時系列で整理しておくことも重要です。
客観的な資料をそろえ、違和感を覚えた段階で早めに相談しましょう。

宅建協会による紛争解決

取引業者が宅建協会などに加盟していれば、相談窓口や苦情処理制度を利用できる場合があります。
加盟先は店舗の標識や情報で確認でき、全宅連や全日本不動産協会に属する業者も多いでしょう。
また、協会は双方から事情を確認し、必要に応じて解決に向けた支援をおこないます。
返金を受けられない場合でも、要件を満たせば弁済業務保証金制度の対象となる可能性があります。
この制度では、返還されない手付金や預り金などについて、所定範囲で弁済を受けられる場合があるのです。
したがって、利用条件や手続きを確認するため、問題に気づいたら加盟団体へ早めに連絡しましょう。

弁護士や法テラスの活用

契約の取り消しや損害賠償を検討する場合は、法テラスや弁護士会の法律相談を活用する方法が有効です。
法テラスの民事法律扶助制度では、収入や資産の要件を満たすと、無料法律相談を利用できる場合があります。
また、条件を満たせば弁護士費用の立て替え制度もあり、費用面の負担を抑えて対応できるでしょう。
相談回数や返済方法には条件があるため、利用前に制度を確認しておくことが大切です。
相談予約をおこない、契約書や請求書、メール履歴を整理して状況を説明しましょう。
被害額や相手方の対応によって方法は異なるため、交渉や訴訟などの進め方を専門家と検討し対応すると安心です。

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まとめ

不動産売却を狙う詐欺の手口には、相場とかけ離れた高額査定による価格操作や不当な費用の請求、また入金前に登記書類を預かり悪用するケースがあります。
被害を未然に防ぐためには、公的機関のデータを活用して自身で相場を把握し、標準的な手続きの流れとリスク管理対策を正しく理解することが重要です。
万が一トラブルに巻き込まれた場合は、消費生活センターなどの公的機関や宅建協会、法テラスの弁護士へ速やかに相談すると被害を最小限に抑えられるでしょう。

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