土地を売るタイミングは?時期や特例についても解説

土地を売るタイミングは?時期や特例についても解説

土地を売るタイミングについて、いつ売り出せば良いのか、税金や維持費まで考えると迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。
売却時期を感覚だけで決めてしまうと、譲渡所得税の負担が増えたり、所有し続ける間の管理費用がかさんだりすることがあります。
本記事では、土地を売るタイミングを「時期」「税金」「維持費」の3つの視点から解説します。
後悔のない売却を成功させたいとお考えの方は、ぜひご参考になさってくださいね。

この記事の要点
Q:土地を売るタイミングは、税金と維持費のどちらを優先して決めるべきですか?
A:土地を売るタイミングは、税率が長期譲渡所得へ変わる時期と維持費の負担を比べて決めるのが基本です。その理由は、所有期間や特例の期限で手取り額が変わり、保有中も固定資産税や管理費が続くためです。売却を待つほど有利とは限らないため、税額と維持費を整理したうえで弊社にご相談ください。

土地の売却に最適な時期は?

土地の売却に最適な時期は?

土地を売るタイミングを見極める際には、不動産市場の動向や税率が変わる年数を知っておくことが大切です。
まずは、土地を売却する時期ごとのメリットや注意点について、解説していきます。

繁忙期に売却するメリット

1月〜3月は進学や就職、転勤などが重なり、住宅用地を探す方が増えやすい時期です。
購入意欲の高い買い手と出会いやすく、価格や条件が合えば成約につながりやすいでしょう。
また、9月〜11月も人事異動や住み替えの動きが出やすく、現地確認の相談が増える傾向があります。
気候が穏やかな時期であれば、土地の広さや周辺環境を落ち着いて見てもらいやすくなります。
ただし、繁忙期は売り出される物件も増えるため、販売図面や写真で土地の魅力を伝える工夫が大切です。
売却の機会を逃さないためにも、繁忙期の1〜2か月前から準備を進めておくと良いでしょう。

所有5年以内に売却するリスク

土地を売って利益が出ると譲渡所得税がかかり、所有期間が5年以下の場合は「短期譲渡所得」として扱われます。
短期譲渡所得は税率が高く、手取り額が大きく減る可能性があるため注意が必要です。
とくに確認したいのは、所有期間が売却した年の1月1日時点で判断される点です。
購入から丸5年が近づいていても、1月1日時点で5年を超えていなければ短期扱いになります。
そのため、5年目前後で売却を考えている場合は、数か月の違いが税負担に影響することがあります。
急いで売る事情がない場合は、所有期間の区分を確認してから売却時期を決めることが大切です。

10年以上所有した場合の特例

居住用の土地を10年超えて所有してから売る場合、軽減税率の特例を利用できる可能性があります。
この特例を使えると、譲渡所得のうち6,000万円以下の部分を、通常より低い税率で計算できます。
さらに、「3,000万円の特別控除」と併用できれば、税負担を抑えやすくなるでしょう。
ただし、家を解体して更地で売る場合は、契約や売却の期限に注意が必要です。
建物の解体から1年以内に売買契約を結ぶなど、条件を満たせるか事前に確認しておきましょう。
また、市場の動きだけでなく、所有年数や特例の期限から逆算して、売却計画を立てることが大切です。

▼この記事も読まれています
不動産売却で大切な媒介契約とは?メリットと注意点を解説

譲渡所得税から考える土地の売却時期

譲渡所得税から考える土地の売却時期

前章では、土地を売るタイミングについて述べましたが、手元に残る利益を増やすためには税金の知識も重要です。
ここでは、譲渡所得税から逆算した、売却時期の考え方について解説します。

所有期間ごとの税率と節税

譲渡所得税は、土地の所有期間が5年以下か5年超かによって、税率が大きく変わります。
5年以下は「短期譲渡所得」として約39.6%、5年超は「長期譲渡所得」として約20.3%で計算されます。
たとえば、譲渡所得が1,000万円ある場合、税額の差は約193万円になるため注意が必要です。
この違いを踏まえると、5年目前後の売却では、1月1日時点の所有期間を確認することが大切です。
また、査定や測量、媒介契約には時間がかかるため、数か月前から準備を進めると良いでしょう。
売却を少し待てる場合は、長期譲渡所得へ切り替わる時期を見て日程を決めると、手取り額を守りやすくなります。

取り壊し後1年以内の特例

自宅を取り壊した後の土地でも、条件を満たせば、「居住用財産の特例」を利用できる場合があります。
重要なのは、家屋の取り壊し日から1年以内に売買契約を結ぶことです。
さらに、住まなくなった日から、3年を経過する年の12月31日までに売却する必要があります。
一方で、取り壊し後に貸駐車場などへ用途変更すると、特例の対象外になるため注意しましょう。
特例を使うには、解体日や販売開始日、契約期限を整理しておくことが大切です。
早めに不動産会社へ相談しておけば、期限に合わせて売却準備を進めやすくなります。

3,000万円控除の適用条件

土地を売る際は、「居住用財産の3,000万円特別控除」を利用できるか確認しておきましょう。
この控除を使えると、譲渡所得から最大3,000万円を差し引けるため、課税額を抑えやすくなります。
また、10年超所有の軽減税率と併用できれば、税負担をさらに軽くできる可能性があります。
ただし、契約後に要件を確認すると、期限や手続きに間に合わないこともあるため注意が必要です。
所有年数や解体日、契約予定日などを早めに整理し、特例を使えるか確認しておくと良いでしょう。
事前に税額を試算しておけば、売り出し価格や住み替え計画も考えやすくなります。

▼この記事も読まれています
亡くなった人の名義のまま土地売却はできる?相続登記の流れも解説

土地を持ち続けるリスクと発生する維持費

土地を持ち続けるリスクと発生する維持費

ここまで、土地の売却に向けた時期や税金について解説しましたが、売らずに所有し続ける場合のリスクもおさえておきましょう。
最後に、土地を持ち続けた場合にかかる維持費や管理の手間について、解説していきます。

固定資産税と今後の増税

土地を持ち続ける場合は、毎年の固定資産税にくわえて、地域によって都市計画税もかかります。
固定資産税は固定資産税評価額をもとに計算され、都市計画税は指定区域の土地に課される税金です。
建物を解体して更地にすると、住宅用地の特例から外れ、税負担が増える場合があります。
また、評価替えや制度の見直しによって、将来的に負担感が高まることも考えられます。
そのため、保有を続ける場合は、毎年の納税額を一覧にして、金額の推移を確認しておくと良いでしょう。
売却時の手取り額だけでなく、持ち続ける間にかかる税金も比較して判断することが大切です。

年間の管理費用と負担

土地を維持するには、税金だけでなく、草刈りや清掃、見回りなどの管理作業も必要です。
草が伸びやすい時期を考えると、年に2〜4回ほどの手入れを想定しておくと良いでしょう。
業者へ依頼する場合は、土地の広さや地域によって、年間で数万円~十数万円かかることもあります。
さらに、境界フェンスの補修や看板の設置など、状況に応じて追加費用が発生する場合もあります。
とくに、遠方の土地では移動や立ち会いの負担も大きいため、管理委託を検討するのも一つの方法です。
管理費用を年単位で整理しておけば、売却するか保有を続けるか判断しやすくなるでしょう。

各種保険料と未加入のリスク

土地を持ち続ける場合は、火災保険や施設賠償責任保険などの備えも確認しておきましょう。
土地そのものは燃えなくても、強風で倒れた樹木や塀が、第三者に被害を与える可能性があります。
また、地震や台風で境界ブロックが崩れると、復旧費用や対応の手間がかかることもあります。
保険に入っていない場合、こうした修繕費や賠償費用を自己負担することになるため、注意が必要です。
そのため、売却予定が近い土地でも、引渡しまでの期間は管理と備えを整えておくことが大切です。
維持費やリスクを可視化しておけば、土地を売る時期も考えやすくなります。

▼この記事も読まれています
不動産売却における現状渡しについて!メリットやデメリットも解説

まとめ

土地の売却は1月〜3月の繁忙期がおすすめですが、所有期間5年以下は譲渡所得税に注意が必要です。
譲渡所得税は所有期間で税率が変わるため、3,000万円特別控除などの条件を確認して計画しましょう。
土地を持ち続けると税金や管理費用がかかるため、将来の維持費も比較して売却を判断すると良いでしょう。

M-1不動産

一戸建てを中心に土地、マンションなど多種多様な不動産情報をご紹介しております。
不動産の購入から売却まで、不動産売買のプロとして皆様のお困りごとを解決へ導きます。

■強み
・一戸建てを中心に土地、マンションなど不動産情報が多種多様

■事業
・売買物件(一戸建て / 土地 / マンション)
・不動産売却(買取 / 仲介)